春風学寮 感想文                                

                        2021年3月卒寮 鈴木周平
 
 春風学寮には魅力がたくさんあるが、その中でも聖書集会があるというのは大きな特色だ。そこで私は、4年間聖書集会に参加しての感想や学んだことを書きたいと思う。
 聖書集会に参加して、聖書のイメージが変わった。この寮に入る前、聖書とはキリスト教の方が読むものであり、信仰や祈りの方法が書かれているものだと思っていた。しかし、実際は対人関係についてや心の在り方など、私たちの生活に身近なテーマも多く書かれていると知った。1年生のころは初めて触れる聖書の世界に中々入り込めず、内容を理解するのに精一杯だったが、4年生にもなると集会中に聖書の教えと自分の経験と照らし合わせて考えたり、今後に活かせることはないかと考えたりしている。私を含む寮生の多くはクリスチャンではないが、集会ではそんな私たちでも分かるように解説してくださるし、聖書にはクリスチャンでなくとも学び活かせる教えが多い。聖書集会では考えを押し付けられることはなく、寮生は素直に感じたことや疑問をぶつけるが、それを否定されることもない。4年間でこれまでの生き方や自分の性格について聖書を通じて考えることができ、今後はこうありたいという理想も見つけることができた。聖書集会は、この寮に入ってなかったら恐らく寝ているかダラダラ過ごしていたであろう日曜日の午前中を有意義な時間に変えてくれた。聖書集会で学んだいくつかのことは、社会人になっても心に留めておきたい。